2025年8月30日土曜日

ボイストレーニングと私(その2)

野村先生との50分(だったと思う)レッスンの内容は

最初にピアノで音階に合わせ発声練習、コールユーブンゲン歌唱

最後が課題曲(歌いたい曲のオケ持ち込みか先生の弾き語り)を完成まで

何週かに掛けてレクチャーされるんだけれど

約束の数十分前には待合ソファーに座って待つと言う掟があって

場所柄か芸能人、歌手デビューした俳優さんも等も時々来ており

当人が先行の場合はレッスン風景も目の前で見れたりして

その知名度に関わらず先生の前だと声は裸

身ぐるみはがされて苦労するのは誰でも平等なんだなと

(刑事役の長身の俳優さんが癖を怒られて小さくなってた)

で今思い出しても中々スパルタ、体育系と先生は怒鳴ったりはしないが

出来ませんは許してくれない(時々涙目になってた)

音域の拡張のさせ方って一歩間違えたら喉を決定的に痛めかねないが

あれを繰り返さないと逆に、自分の様な元が低い人間は高音系開拓は難しく

自分の限界以上をレッスンで出せる事になっておくのは

曲選の自由度も上がるし何せ歌っていて自分が一番気持ち良い。


自分は出産後かなり声が変わり、更にそれが三人分で

もう歌うの無理だろうなと言う時期もあったし

そして今はまた加齢でかなり厳しい部分もあるんだが

(これは鍛えている演歌歌手でも同じ、多分声帯の限界)

今また先生のやり方に近付けてトレーニングをしてると

一番大事なのは臆せず声を出せる環境の方で

自分が住んでる木造住宅では窓を閉め切っていても

外に音が漏れていても一応開き直る事でクリアしてるが

(早く完全防音室にしたい<泣)

もしカラオケルームでボイトレするとしても

音程の正しいキーボードのようなものを持ち込むのがお勧めで

ついお金も掛かってるし、カラオケ入れて熱唱したくなるだろうけれど

私は最近カラオケルームに行って変化と言うか音響が

あまりにいい加減だなと。場所が変わると自分の声の聴こえも全く違うし

更に電気信号で増幅された声をスピーカーから聴くのに最初から慣れてしまうと

正しい声量さえ何か分からなくなるし

そして一番大事なのはやっぱり自分の声に向き合う事かなと。


声の特性は顔と同じで十人十色だし

歌う基本が出来たからと言っても得意な曲もまた人それぞれ。


音域がどんなに広がろうとも、低音中音高音域と

オリジナル歌唱を目指すのなら自分の強みを生かすに越した事は無く

前から気になるのは韓国の歌手って物凄く音域も広く

歌も抜群に上手いんだけれど声のパターンが意外に少ない。


レッスンメッソドが同じだからかなと勝手に想像しているんだけれど

歌謡曲(ロック含む)の良し悪しは声が出る出ないだけじゃないし

正確な音程だけでもない。ビブラート一つ取っても

個性が様々出るしまたその早さもコントロール出来て一人前で

そして最近日韓のサバイバル歌番組見ているが

大事なのは選曲。

つまりは自分の強みを知りそれを最大限生かすには

歌う曲との相性がかなり重要なのであって

歌手が最終的に目指すのは自分の歌唱にピッタリ合った

自作曲を作る。或いは作ってくれる人を探す事だろうなって

私の昔の相方がボーカリストの声に合った曲を考えるのが

自分のモットーと言いつつ私が全然歌えない音域で曲を持って来たのが

かなり面白かったんですが

常に楽曲至上主義の自分は曲の完成度を上げる為には

曲の構成、アレンジ、歌詞さえ変えるのも基本位に思っている為

プロ志向と言うか、考え方としてはかなりドライ。


なのであまりに思い入れが大きい人とは話も合わないし

これからも数少ないであろう同意見の仲間を探しつつ

この世知辛い世の中で創作を追求して行きたいと思っておりまする。


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